第23回

また一人の生活だ 娘は彼氏の家に行ってしまったし、息子は飲み会でお泊りだからだ

一人だと誘惑は無い 

人がいると折角だからと何か用意してしまう 決まってその時は脳が喜ぶ甘い誘惑的な食べ物を用意してしまう そしてその時「私はいらないから気にせず食べて」が通用しないのだ きっと食べる側も罪悪感にさいなまれるから「一緒に食べて いつも我慢しているから今日ぐらいはいいでしょう」となってしまう そうなると私は折れてしまう いざこざを起こしたくないから、、、

 

こういうことが無いので毎日寂しいが身体は快適だ

 

そういえば車にも乗っていないのでそれもいいのかもしれない 車の内、外装にも身体に悪い物質が使用されているから本当は使用しない方が良いに決まっている

私はずっとペーパードライバーだったが子供の送迎で仕方なく運転する様になった それでも主人がいた時はおまかせばかりだった 家族旅行によく出かけたが移動手段は迷わず車だった 東海地方から九州とか日光とか出雲なんかでも車で出かけた

主人が末期癌と言われて家族の思い出作りで行ったディズニーやユニバ、勝浦ぐらいから少しずつ代わったりしたが主人程上手くもなく自信も無かった 主人がいなくなったらもう家族旅行も出来ないと子供達に申し訳無いと思っていた

しかし 環境は人も変えるものだ その後中型免許を取得して保育園バスまで運転出来る様になったのだ ただ、主人のお願いのひとつに「車での仕事はしない」があったので喜んで仕事していたわけではない

プライベートでは子供達と 主人がいた時と変わりなく車で出雲や九州、南紀へ出かけた もちろん交通手段は車で運転は私だった その時には運転が大好きになっていた どこまでも行ける気がして逆にストレス解消になっていたぐらいだった

それなのに、、、車は人体に危険を及ぼす物が使われてるのだ そして私はダイレクトに食らってしまう 今までストレス解消のひとつにドライブがあったのに、、、

ドライブして温泉に入ってビール飲んでみんなと語って、、、私には出来ないことになってしまった、、、

確かに最近は運転後に体調を崩したり肝臓も痛かったりする ガソリンの臭いは全然駄目なので問題外だ

私よりもっと症状が酷い人は車なんて考えないんだろう 

そう外出する事が困難なはずだから 

私は中途半端に元気だったりするから以前との生活と比べてあれも出来ないこれも出来ないなんて口にしてしまうんだろう

場所を選べば外出出来る 散歩だって行ける

 

そういえば今日 散歩してたら優しそうなおばあちゃんが「すごいね、シャキシャキ歩いてて いいね、すごいね」って褒めてくれた

何年ぶりだろう 人に褒められるのなんて やっぱり嬉しかった こんなポンコツな私を見て褒めてくれる人がいる 有り難い

明日からもしなくちゃいけない散歩じゃなくシャキシャキ楽しい散歩にしていきたい

おばあちゃん、ありがとうね